世界の果てをつれて歩く

日常と幻想(笑)の間をうろうろしているどうしようもない人のブログ

虹と見知らぬおばさんに心洗われる

私の祖母という人は、よくお祈りをする人でした。

毎朝仏壇にご飯を供えて、般若心経を唱えていましたし、私が小さい頃、一緒に近所の神社の前を通りかかると、手を合わせて「いつも守っていただいてありがとうございます」と言わされたりしていました。思い返せば、祖母には色々と不安なことがあったのかなと思ったりもします。

 

その影響でしょうか、私は時々目には見えないものに頼りたくなる時期があるのです。例えば「引き寄せの法則」。

私はあまりなにかに熱中できる性格ではないので、ものすごくしんどさを感じた時に、頼る程度で、あまり深く理解できている自信はないのですが、引き寄せの法則

「なりたい状態に今なったつもりになる」すると「現実がそれに追いついてくる」

という考え方が好きです。

 

ある日の私は(誰も私の味方になってくれないんだ!)というようなことで嘆いていました。(ざっくりしてるな!)

そこでやってみたのです。

(苦しい気持ちの時には助けてくれる人がどうせ必ず現れるから大丈夫~)

 

その日から何日もたったある荒れたお天気の日のこと。

パート先からの帰り道、私の心もなかなかの荒れ模様でした。

おまけに凄い風で細かい雨が降っていて、もうなんだか下を向いて歩くしかない心境でした。

うつむきかげんで駅までの道を歩いていると、

「虹出てるよ」

と声がするので、顔を上げると知らないおばさん。その指さす方向には本当にきれいな虹がくっきりと出ていました。

「最近よくみるなあ。昨日も出てたよ。きれいねぇ。」と近所の知り合いのように話しかけてくるので、

「わあ、今まで気づきませんでした。教えてくださってありがとうございます。ほんとにきれい・・・・。」

などと思わず言っていました。

私は人付き合いが下手ですが、なぜか知らない人に話しかけられ、その場限りの会話をするということが多々あるのです。前から歩いてくるおばあちゃんに、「このペットボトルのふた開けてくれませんか」ってお願いされたなんてことも・・・。

でも、その日はこの会話のおかげでいったんリセットされたようになり、

虹を見ながら少し気分が良くなりました。そしてちょっとこの出来事にワクワクしていました。

 

たぶん引き寄せの法則は、美しい虹とおばさんを私の元に連れてきてくれたのでした。