世界の果てをつれて歩く

日常と幻想(笑)の間をうろうろしているどうしようもない人のブログ

南国に行きたくて

寒さ厳しくなってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

私はやっぱり寒いのに弱いなあと思う今日この頃です。

ああ、暖かいところに行きたい、もう寒いのは嫌だ!とある日思い立って、南の島へ行きました。

f:id:hatecco:20191207153507j:plain嘘です。

京都府立植物園に行ってきました。ここはその温室です。

寒くなってくると、心身ともに下降気味になりまして、どうしたいかと自分に聞いてみたら、静かな温かいところに行きたい、そんで緑が多いところに行きたい。ということだったので、「植物園」ということになりました。冬に植物園の温室って自分でもなかなかナイスアイデアだと思いました。

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 ここに来たのは小学生の時につれてきてもらって以来でした。その時とても楽しかった記憶があるので、あのころから私の好きなものは変わっていないのだなあと思います。

寒いところから温室に入ると、眼鏡が盛大に曇ります。あそうそう、私、眼鏡女なんです。この季節にはありえない温度と湿度につつまれて幸せな気分になりました。

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冬だからか、心なしか花が少ないかなとは思いました。子供の時来たときは、たしか5月で、あの時はもっとカラフルな花がいっぱい咲いていた気がします。それでも、大事に育てられた立派な植物たちは、本当にかっこよくてきれいでした。

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イギリスの時代もののドラマや映画を見ていたら、花が豪華に咲いているガラス張りの温室のようなところでお茶を飲んでいるようなシーンが出てくることがありますが、あの感じが好きで、温室というものに憧れます。家に小さくてもいいから、暖かい温室があって緑に囲まれてそこに閉じこもりたい。あれって考えてみたら、冬、日本よりもはるかにイギリスは寒いよな。イギリスで温室を維持しようと思ったらどんだけ光熱費が・・なんてどうでもいいことを考えていました。そして、冬に南国の植物が見せてもらえるなんて贅沢だな・・とあらためて幸せな気持ちになります。

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パイナップルさんもいらっしゃいました。実がなっていて、思ったよりもでかかったです。葉っぱはこんなに長くなるのか。うちのパイナップルさんたちは冬を越せるだろうか、鉢は実をならせるのに充分な大きさだろうか。でも大きくしたらスペースがなあ。(-_-)

手前のパイナップルの葉っぱには白い縁取りがあってとってもおしゃれです。

 

 

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南国の植物っていうのは形がユニークですよね。これは未確認飛行物体的な?

面白すぎてなかなか進みません。あまりにじろじろみていたら、知らない人に「ははは~にらめっこしてるんかい?」って言われました。(笑)

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ワインを開けるやつ?



 

 

 

 

 

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このとげとげの木の名前は「アアソウカイ」というそうです。ああ、そうかい。

この見た目と名前が気に入ってしまいました。説明書きの看板によると、

 アアソウカイの名は漢字では「亜阿相界」と書き、原産地のマダガスカルがアジア(亜細亜)とアフリカ(阿弗利加)の植物相の接点であることに由来する。

 のだそうです。亜と阿のあいだのところに生息してるってことか。

 

 

でも、ああそうかい。っていう響きのほうが気に入ってしまった私は、

その「でたらめストーリー」を作ってしまったので、よろしければ読んでやってください。

 

ここからしばらくのあいだ、でたらめです。信じないように。(笑)

ある南の島に人の話を聞くという不思議な木が生えていました。それは一見大きな普通の木ですが、そのすべすべとした幹に手を当てて「ねえ聞いてくれるかい?」というと「うん。」と大きくうなずき話を聞いてくれるのです。誰でも時々自分の胸の内を話したくなる時があるものです。だけど、誰もがゆっくりと人の話を聞く時間があるわけではないし、誰かに話すのはちょっとなあ、という話もあるでしょう。この木は本当に上手に聞き相手になることができました。ただうなずいて、「ふーん」とか「へえ」とかいうだけなのですが、たいていの人は、この木に話を聞いてもらうとほっとできたり、頭の中を整理できたような気になるのでした。ある日、この木がある乾燥地帯に市場ができることになりました。元はそんなにたくさんの人間の住むところではありませんでしたが、市場ができると人の出入りが多くなり、人の話を聞くという木のうわさもあっという間にたくさんの人に広がりました。「話を聞く木」には大勢の人がやってくるようになりました。でも、このあたりから「話を聞く木」は少しずつ様子が変わってゆきました。まずすべすべだった幹がでこぼことしてきました。「ねえ聞いてくれるかい?」といってもうなずかなくなる時もありました。それでもうわさを聞いた人たちが毎日やってきていたある日の夕方、ある人が幹に手を当てて「ねえ聞いてくれるかい?最近うまくいかないことがあってさ」というと、木は「ああそうかい。」と一言いうとそれっきりうなずくことはなくなりました。そしていつのころからか、すべすべだった幹にはたくさんのとげが生え、もう誰も話しかけに来なくなりましたとさ。

 

以上緑部分はでたらめストーリーでございました。読んでくださってありがとうございました。

 

 

 

さてさて現実に戻って、こちらはバオバブの実です。 食べられるんだそうですよ。初めて見ました。そのほか、バナナやカカオのような食べられるものや、いろんなランなどいっぱい見ましたが、全部のせるときりがなさそうなのでこれくらいに・・。

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 こんな感じで、冬の温室はものすごい楽しかったです。

近くなら、ちょくちょくくるのになあ。

 

 

 

 

次回は冬の植物園をうろうろ編を予定しています。

 

本日も読んでくださってありがとうございました(*‘∀‘)