世界の果てをつれて歩く

日常と幻想(笑)の間をうろうろしているどうしようもない人のブログ

穏(なばり)

これも8月の終わりのことです。

赤目四十八滝に行ってきました。

どこかに行きたいと思い立って行く先は、大体こういう自然が綺麗なところです。

 

 

入口で入場料を払って、オオサンショウウオの水槽があるところを通って、、、

 

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入口からすぐに入ったところの道が崩れていて、仮の通路が造られていました。

私は吊り橋がすごく苦手なんですが、この仮の通路が歩くたびミシミシ音を立てて揺れるのが怖くて、ゆっくりじゃないと歩けませんでした。前から普通に早歩きの2人がやってきて、きゃーーーーと心の中で叫びます。

すいません、ゆっくりしか歩けませんと、全身でアピールしながらなんとか通過。なかなかの時間がかかってしまいました。人が少ない日で良かった。

 

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この可愛い花が色んなところに咲いていました。ハグロソウというそうです。

 

 

 

今年に入ってから祖父、祖母が亡くなりました。そのせいかはわからないけど、いろんな感情が浮かんでくる自分にびっくりしていました。

祖父も祖母もとても長生きでしたので、いつかこういう日が来ると少し前から思っていました。それでも、これが心にぽっかりと穴が開くって感じなのだなと思いました。

 

いつかは私もいなくなるのだ。そういう思いが出てきたと思ったら、いままで出会った「ありがとう、ごめんなさい」を言えなかった人のことや、ちゃんと好意を伝えればよかったなと思う人のことが、急に頭に浮かんできてぐるぐるしだすということが頻繁に起こるようになりました。あの時、なんて言えばよかったんだろう。どうしたらよかったのだろう。

過去のことは考えすぎないようにしているけど、それがどうしても頭に浮かんできて最近なんだかつらい。どうした私。

 

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それでなんでここにきたかはわからないけど、ここに来ると歩くのに集中します。でこぼこした岩を通る階段を上下に登ったり、湿った道を滑らないように、細い道を譲り合いながらすれ違う。

 

 

 

そうか、こういうところに来ると自分の足でしか帰ることができないから、きっと身体は多少危機感を感じて、今に集中するのだと思いました。

だからここに来たかったのかな。

 

 

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今日はこの滝を見て、しばらく歩いたところでギブアップ。

荷担滝(にないだき) 赤目口駅のところに貼ってあったポスターにもなっていた美しい滝です。私はこの滝が好きです。秋の紅葉の時期に一度来てみたいな。

 

 

 

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これはオオサンショウウオセンター に貼ってあったポスター。名張の語源が「穏」っていうのは知らなかったな。

ちなみにこの赤目四十八滝では忍者修行体験ツアーってのがあるらしいです。

いやでもほんと、心が穏やかになりました。

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帰り道にあるお土産屋さんで、バスの時間までアイスコーヒーを飲んで待つことに。

注文して席に座ったら、おばちゃんが窓を開けてくれました。入ってくる風が心地いい。

とてもとても、穏やかな時間でした。

 

本日も読んでくださってありがとうございました_φ(・_・