世界の果てをつれて歩く

日常と幻想(笑)の間をうろうろしているどうしようもない人のブログ

サンタの足跡

もうすぐクリスマス。
この季節になると、なんとなく毎年思い出すことを聞いてください。

幼稚園に行っていた頃、もうすぐクリスマスということで「サンタさんの絵を描きましょう。」という時間があり、白い画用紙が配られました。そこにサンタクロースを描けば、雪のなかにいるような感じになるということかなと思いました。
その時「サンタさんを描きましょう。」と言われているのに、私はその白い画用紙の雪のなかに黒い足跡を点々と描きました。題は「サンタの足跡」でした。


12月、幼稚園で「あわてんぼうのサンタクロース」を歌ったり、サンタのお話を聞いたりして、煙突から入ってくるだとか、長靴を履いているとか、トナカイのそりでベルを鳴らしてやってくるとかのサンタ情報を仕入れていた私。その頃クリスマスには、本当は父であろう「サンタさん」がクリスマスに長靴の形をしたお菓子の詰め合わせを置いてくれていました。ワクワクしながら待つけれど、けっして姿は見せないサンタさん。なので、家にある細いお風呂の煙突はどうやって入ってくるのだろうと思って煙突を観察し、冬のぬかるんだ田んぼについた長靴の跡が(サンタさんのではないか)と、ときめいたりしていました。これもサンタさんの痕跡なのでは?と考えるワクワク感が好きでした。
それで幼稚園で描いた「サンタの足跡」は、そのワクワク感をうまく表現できていたと自分では思っていました。でも先生からは「ちゃんとサンタさんの絵を描きなさい」と言われてしまいました。
ふざけていると思われたのかもしれません。ちょっと残念でしたが、あのときはサンタの絵を描くべき時間だったのです。画用紙を裏返してサンタクロースらしい絵を描きました。
それでもあの日のことを鮮明に覚えているということは、自分にとっては「サンタの足跡」は名作だと思っていたのかもしれません。(笑)



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