世界の果てをつれて歩く

日常と幻想(笑)の間をうろうろしているどうしようもない人のブログ

ウィーン ・モダン

 

でん。

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都会です。巨大な四角が並んでいます。

大阪は中之島というところに来ました。

こういう巨大な建物は私の住んでいる田舎にはございませんので、つい、わくわくするのと、窓の数にくらくらするのと(笑)。こんな風景は普段見られないので、ぼさーっとしばし眺めていました。

 

 

いつだったかの新聞で、国立国際美術館で「ウィーン・モダン展」というのがやっていて、クリムトの「エミーリエ・フレーゲの肖像」という絵が展示されていることを知りました。

私はクリムトといえばいつも、美しいよな~きれいだよな~(笑)という印象を持ちます。顔以外は金色の女性の肖像画(題名をことごとく覚えていない私→検索→「アデーレ・ブロッホ=バウワーの肖像」という名前でした・・(-.-))のように、私の中では「金色」のイメージのクリムトでしたが、新聞に載っていた「エミーリエ・フレーゲの肖像」はキンキラしていなかったけれど、その表情にちょっと惹かれました。

 

 

 

そのクリムトの作品がいくつか見られるということで、今日は国立国際美術館へ来たのです。

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怪獣の背中みたいだと思いました。

 

面白い建物です。美術館は地下にあります。

 

 

 

実は数年位前まで美術館ってそんなに好きではありませんでした。

私は、歴史の年号だとか人の名前だとかが、よっぽど興味がないとなかなか頭に入ってこなくて、日本史、世界史共に好きではなかったです。

絵画も同じで、絵の隣によく貼ってある絵に関する説明書きをがんばって読むのですが、それだけでいつもとても疲れてしまって、でもそれをしっかり理解できないと、興味を持たないと、絵は楽しめないのだと、なぜか勝手に思ってしまっていました。

絵を見て楽しい感じがわからない・・・。

 

その感覚から解放されたような気持になった出来事がありました。

以前に、世界の絵本の原画を集めた美術展に行ったのですが、その時すごく楽しめたんです。絵の隣にはその絵本のおおまかなストーリーや、どの場面の絵であるか、作者のコメントなどが書いてありました。ですが、絵本っていうのが私にとっては良かったみたいです。

絵本の物語の中のワンシーンだと思って、絵を見ると、絵の中の人物の表情が生き生きして見えてきました。そうか、絵って「ある瞬間」を切り取ったものだもんね、と。

それに気づいてから、美術館が楽しくなり、その絵の向こう側にある時代背景や作者や描かれてる人の人物像に、すこし興味も持てるようになった気がします。

 

とはいっても歴史は苦手な私。

いま何も調べずに、今回見に行った内容を書いてみると・・

 

1800年代から1900年代前半のオーストリア

なんとかという皇帝は(すいません、調べたら皇帝フランツヨーゼフ1世という方でした)街を取り囲んでいた城壁を壊し・・・新しい街づくりを・・・えーっと・・なんとかとかという建築家が・・・・・ウィーンの美しい街づくりに貢献し・・・・・数々の・・・・(゚Д゚)ノ・・・・・・・・・・・無理でした(-.-)

 

こんなあやふやにしか残らない感じですが、私なりにすごく楽しみました。本当に楽しんだのですが、的確にお伝え出来なくてすいません<(_ _)>

ちゃんと年号や人物について語れるほど、頭には入りませんが、

この時代のウィーンの街では、美しいものがたくさんうまれた のだなということがよくわかる展示でした。

一通りざっくりと歴史を学んだら(その時は)かっこよくポーズをとっている男の人の肖像画のなかに、奥の方にそれを見ている人を発見して「あ、次僕描いてください。」って言っていることにしてみたり、部屋の奥の方で書き物をしている人に「ごはんまだ~?」って聞いてみたら「これ書いたらご飯にするから、カレーあっためといて~。」ってかえってきそうだったり、自由に楽しんでおりました。なんかすいません・・。

中でも美しい建築のデザイン画やウイーン街の鳥瞰図(ちょうかんず:空を飛ぶ鳥の目線で描かれた絵)かたくさん展示してあって、当たり前だけと、こんな細かい絵を、ひとがかくんだよなーと思って感動して、やっぱり私はこういうのが好きなのだなーと思いました。そういえば、街の風景を見てるの好きでした。

 

 

 さて、この展覧会のお目当て、「エミーリエ・フレーゲの肖像」

なんとこの絵のみ、フラッシュ禁止でしたが撮影可能でした。

 

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ピンボケ・・。すいません<(_ _)>

 

もっと人だかりができているかと思ってましたが、写真も撮って、じっくり見ることもできました。

この絵の前には、長椅子が置いてあって、少しこの絵の前で遠くから眺めていましたら、時折やってくる人が、眺めては、撮影し、眺めては撮影し。

時々小さな人だかりができて、その前で「時を超えてポーズをとるエミーリエ」そういう風にも見えてくるくらい、かっこいい姿でした。

このエミーリエという人はクリムトの「一番信頼していた女性」だったそうです。素敵な人だったんでしょうね。

 

 

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帰りも眺めて帰りました

 

今日も読んでくださってありがとうございました。(^.^)