私はいい年をして実家で暮らしているのですが、まあまあいい感じの田舎です。
これが田舎のいいところで、今年の夏は我が家の畑でブルーベリーが豊作でした。
すこしずつ収穫しては冷凍しておいたブルーベリーが贅沢に使えるので、ブルーベリーマフィンを焼いてみることにしました。
ネットで見つけたフードプロセッサーでがぁーっと混ぜて作れるレシピで作ることにしたのですが、バター、砂糖、卵、小麦粉、ベーキングパウダーというおなじみの材料の中に、「レモンの皮 すりおろしたもの」
私がいつも「別に入れなくてもいいや。」と飛ばしちゃってるやつです。
何となく、防腐剤等がかけてありそうな輸入物のレモンの皮を削って入れるのに、少し抵抗があるというのもあります。
BSのDlifeというチャンネルで「マーサの楽しい焼き菓子づくり」という、料理番組がやっているのですが、アメリカのカリスマ主婦マーサ スチュワートさんが、穏やかなほほえみと共にめちゃめちゃおいしそうなお菓子の作り方を紹介してくれる番組です。
本当に出てくるお菓子が美しくて、こんなのが作れちゃうのかと思いながら、やっていると思わずみています。
でも、やっぱりアメリカの番組だなと思うのは、一回に作る量が多めで、材料もたっぷりと、バターもそんなに使ったら高いわーとか言わず、どこで手に入れたらいいのかわからないシロップも1カップくらいかしら、と番組が進んで行きます。なので、実際に作ろうとメモを取ったりはしないのですが、料理番組って平和な感じがして好きです。
そしてこの番組でもちょくちょく出てくるのが、レモンやオレンジの皮をすりおろしたもの。レシピによっては皮だけを使うものもあって、アメリカはオレンジもレモンもたくさん採れるからなあと、確実に私の中では飛ばしちゃうやつ、あれば入れるやつ、として見ていました。
そんな私がスーパーでなんとなく目に付いたのが、国産レモンでした。
少しまだ緑色でとなりにあるチリ産レモンと比べるとつやつやしていませんでしたが、大きくてどっしりとしていて、値段も思ったよりもお手頃だったので、まあ入れてみようかと買ってみました。
そのレモンの皮入りマフィンの美味しかったこと!
これは明らかにレモンの皮がいい仕事をしているなと思いました。
手作りおやつがスイーツと呼ぶにふさわしくなったようなおしゃれな味に感じました。
お菓子作りが結構好きでいままでいろいろ作りましたが、飛ばしていたレモンの皮...。なんで今までしてみようとも思わなかったんだ。
レモンよ君の皮の実力をバカにしていてごめん。